入園してからしばらくの期間は、これまでぴったりといつでも一緒だったお母さんのもとを離れて生活するのですから、「泣く」「泣き続ける」のは当たり前のことです。「泣き止み」、また思い出しては「泣き」、ということを繰り返しながら「幼稚園ではママがいなくても、先生やお友だちがいる」ことで安心できる時がきます。そんな日々の中で、「泣き止む」場所は「外」です。

お外へ出て、お散歩をしながら何かを見つけ、お友だちと一緒に興味を持ったり、自分もやってみたくなったりと、そんな感情を持つことができる場所は、やっぱり「外」。保育室をいくら楽しく創り上げても、「外」が持つ力にはかないません。風を感じ、花々を見つけ、小さな虫と遊び、子どもたちの感じる力の扉を開けてくれるのは「外」の力です。日本の幼児教育の父であり、実践家であり、研究者である倉橋惣三が残した文章の中にも「外へ、外へ」という言葉がありますが、まさに「外へ、外へ」。子どもたちの安心がそこにあります。この日は、実習中の千葉学園高等学校看護専攻科のお姉さんたちと一緒に遊びました。