先日、年中組のお誕生会があり、園長先生からの「おめでとう」のお話に、羽仁もと子の『めんどう　しんぼう』というお話をしたのです。めんどうだからといって、「朝起きるのもいや！」「お片付けもめんどうだからやらない！」「めんどうなことはみ～んないや！」と言ってしないとどうなるかというお話です。

 

辛抱してしてみると、自分がうれしくなったり、気持ちがよくなったり、お友だちと笑い合うことができます。「面倒なことほど、辛抱してすることが大事」という、年中組には少し難しいかなとも思いましたが心のプレゼントとしてお話をしたのですが、その三日後に年中組の担任がこんな話を教えてくれました。「お片付けの時間となり、さあ、お集まりの準備をしましょうと声をかけたところ、『めんどくさいな～』というＳ男君の声が。その時にＲ男君が『園長先生が言ったでしょ、めんどう・・・ええっと・・・』と言葉が続かなく、その後ろからМ子ちゃんの『めんどう　しんぼう！』と大きな声が！利発なМ子ちゃんのフォローは予測できたものの、まさかあのＲ男君が最後まで覚えていないとしても、しっかりと聞いていたんです！難しいなと思うことでも、しっかりと聞いているんだなと。

 

少しぐらい難しくても、真剣に伝えることって大切なんですね。」と。子どもだからわからないだろうと、大人は時として言葉をあいまいにすることがありますが、言葉を大切に遣っていきたいと考えさせられた時となりました。