中学生が感じたこと
DATE
2016.9.28
数年前から白銀中学校3年生の生徒さんたちが「家庭科」の授業の一環として園を訪問し、自分たちが事前に教科書で家族や幼児の生活について学んできたことについて、実際に子どもたちと触れ合うことにより、さらに学びを深めるという時間を持っています。千葉幼稚園は昭和55年から千葉学園高等学校の生徒さんとの交流を始めていますので、子どもたち自身も色々な世代の人と関わりを持つことに対して、慣れており、楽しんで関わりを続けていますが、白銀中学校の生徒さんの場合は、授業で学んだ内容を活かして、自分たちで子どもたちとどんな遊びを楽しむか、その遊び内容を考えて訪問をしてくれますので、自己紹介を終えた後は、中学生自身が進行していきます。
魚つりあそびや、しっぽとり、紙コップでボーリング、お店屋さんごっこなど、その遊びもバラエティに富み、どの生徒さんも一生懸命子どもたちをリードしてくれる姿があります。先日、交流を終えた中学生全員から園に届きました。園長にとっては、中学生が子どもたちと接し、どんなことを感じたのか?たいへん興味深いものでした。子どもたちの可愛さや素直さに心を動かされたことはほとんどの生徒さんが書いていましたが、中に「小さい頃、何気なく通った幼稚園が、子どもの発達に合わせ活動ができる環境であることや、友だちをつくりたくさん学ぶことができる場所であることがわかりました。」「僕が緊張していたのに、とても優しく接してくれ、うれしくて泣きそうになりました。」「幼児に心を温かくすること学びました。」と書いていた男子生徒さんに、たいへん感動した私です。とかく大人は今時の中学生像をテレビの世界で報道される事件等から推察することが多いのではないかと思うのですが、しっかりと素直に「心を動かしている」生徒さんたちの姿に、やはり幼い子どもたちと生活を共にする機会は多くの生徒さんに必要な時間であると改めて感じた時となりました。