「今年度はなんとか全学年で運動会がしたい！」と、プログラム内容を工夫したり、保護者の皆様に様々にご協力いただいて実施した運動会。園長として「こんな時だからこそ、何か子どもたちに心のプレゼントができないか」と考え、卒園児保護者でバルーンのお仕事をしている方にお願いし、皆様には内緒でバルーンリリースの準備をした園長。コロナ禍での生活で、心の中にブレーキをかけつつ過ごす中で、何か希望的なものを目にすることはできないか、そんな思いを色とりどりの風船が青空に飛んでいく光景に重ねた時間に。思いがけない出来事に『もう点にしか見えない風船の粒をずっとずっと目で追って、「惑星になっちゃうかも！」と言った我が子。夢のような時間、素敵なプレゼントでした。』『最後の風船、よかったですね。感動しちゃいました。リレーで転んだ子や追い越されてしまった子もあの風船で悲しい涙も飛んで行ってしまいましたね。順位がつかない運動会も、すごく心に残るとてもいい運動会でした。』との感想をいただきました。

あるお母様から『運動会の翌朝、息子が窓を開けたら外のすずめにむかって「すずめさん、昨日の風船、どこにいったか知ってる？」と話しかけていました。「すずめさんはなんて言ったの？」と聞くと、「木にぶつかってひっかかって、パーンと割れたよ」と言っていると答えました。一つ一つの出来事から刺激を受けて色々考えているのだなと思いました。』とのお話をいただきました。子どもたちが飛ばした風船の記憶が、未来の力になればいいなと。