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「さようならチェリー ありがとうチェリー」 ~幼児期における命のとらえ方~

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平成25年8月23日に第三千葉幼稚園(平成27年度まで八戸駅の近くにあった姉妹園)にやってきたお目めが真っ赤なオスうさぎチェリー。第三千葉幼稚園が千葉幼稚園に統合されることになり、チェリーも千葉幼稚園に引っ越して、子どもたちの友だちとして共に過ごした9年間。長寿を全うして8月13日にだれもいない園の中で静かに天に召されました。

動物は幼児期の子どもたちにとっては特に、とても興味深い友だちです。泣いている子どもも、チェリーを見ると泣き止みじっと見つめる姿があり、大人の私たちにとっても頼りになる存在でした。最近は、お仕事が獣医さんのお母様が子どもたちに『命の時間』を与えてくださり、聴診器で心臓の音を聴かせてくださったり、年齢と共にだんだん動きが鈍くなってきたチェリーを抱いて愛情を注ぐ姿を子どもたちに見せてくださいました。

幼児期における『命』って、どんなふうに感じて行くのか。だんだんに細く、小さくなったチェリー。もし最期の時がきたら、子どもたちと一緒に動かなくなったチェリーを抱こうと決め、それが『命』を感じる時間となると思っていましたが、チェリーはお盆の初日のだれもいない園内で静かに息を引き取りました。子どもたちも教職員もだれもいない日を選んだチェリー。最期の姿を子どもたちに見せない、子どもたちからタンポポの葉っぱを差し出されむしゃむしゃ食べるかわいいチェリーのまま、お空にいってしまいました。

幼児期における『命』ってどんなことだろう。8月20日、夏休み明けにチェリーの死を知った子どもたち。わかったようでわからないようで…。お墓のような場所を作ると、お花を持ってきたり、お手紙書いて持ってくる年長組の子どもたちも。夕方になり園庭の閉門の時間がきたので当番の教員が砂場を閉めにゆくと「せんせい!チェリーだよ!」と大きな声が聞こえてきました。その声に園庭に出てみると今、満開のサルスベリの花びらと、藤の豆果を耳に見立て砂場にかわいいチェリーが。幼児期において『命』を感じるとは、思い出かもしれない、とそんなふうに教えてもらった気がしました。ありがとう、チェリー。

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