年長組が幼稚園にいる意義
DATE
2017.5.31
園長の私にとって嬉しい時間はいくつもありますが、中でも毎週末の土曜日に、各学年でとった写真を見ることは、密かな楽しみとなっています。教員が書いたその週の記録と共に見るのですが、私がその場にいなくても、子どもたちがどんな遊びを楽しんだのか、今、子どもたちがどのように育っているのかがわかります。
年長組の遊びは実にたくましい。「成長」という言葉がどんな姿を示すのかを教えてくれます。
4月には、すでに友だち同士で相談し合う姿が見えます。鬼ごっこのようなあそびを始めた子どもたちが、何やら相談をして遊び始める姿。この姿は3歳ではありえなく、やはり5歳としての姿であることを教えてくれます。そして彼らがいきなりこのような姿になったのではなく、3歳、4歳という積み重ねの生活があるからだと。幼稚園という場所は、このような成長を育むというだけではなく、年長組が幼稚園にいる意義を大人の私たちに教えてくれる場所でもあるのだと。人間が育つということを教えてくれます。