創立以来、6月の第三週目の日曜日は父親参観日として、普段お仕事で幼稚園においでになれないお父さんたちに参加してほしいという願いを持って園行事に位置づけてきた参観日。しかし時代は変化し、お父さんたちも平日の参観日に参加してくださる方が多くなってきたので、父親参観日ではなく日曜参観日と名前を変えてから10年ほどがたちました。父親参観日の時代から変わっていないことはその内容。参観日は父の日にちなんで開催していることと、お父さんの参加が多いことから参観日の後に親の学びの場を設けていることが特長です。毎年度企画し、お父さんの中で小学校、中学校、高等学校の先生をしている方にお願いして、それぞれの学校種の教員の立場から幼児教育を考えるというシンポジウムを開催したり、スポーツ関係のお仕事をしているお父さんに出演していただいたシンポジウムでは、子どもと運動というタイトルでお話をいただいたり、ある年には八戸市の教育長を、ある年には心理カウンセラーを、ある年には園医さんを講師としてお話をお聞きしたりと、親としての学びの時を全体で持ってきました。今年度は保護者の中にお寺さんの住職さんがおいででしたので、宗教について学びの時を持つことができました。宗教と聞くと誤解をされやすい時代の中、私たちが日々祈りの中で生活をしているその日常や、子どもを育てるという大切な営みを「育自」ととらえ、子どもを通して自らも育っていこうというメッセージをいただくことができました。一生続く親としての自分を楽しむことができるように。保護者全員が同じお話を聞いて、同じ方向を見て歩むことができる園であり続けたいと思った時でした。