幼稚園教育をひと言で表すならば「あそびは学び」。４月の入園、進級から二か月ほどたった今時分、毎年必ず見える３歳児特有の姿がこの砂場あそびの世界。砂場の中でみんなと一緒にいるのですが、それぞれが個々で砂を感じ、砂で試し、心を動かしながら過ごす時間があります。これまで家庭の中で経験したことがない砂の感触や、砂の性質、手で感じて、手を動かすことで何か心で感じ、面白いと感じたからこそずっとその場にしゃがみ込んで時が流れていきます。私たち大人は「スコップは砂を掘るもの」と頭の中で定義してしまいますが、小さな子どもたちはそのような定義は持ち合わせていないので、スコップも砂に挿して、この男の子は「おうち」を作ったようでこんな姿があちこちで見受けられます。これが３歳児の世界。

この時間を大事にしていきたい…千葉幼稚園には３歳児専用の庭がありますが、３歳児の世界を大事にしていきたいというこの思いを形にした環境なんです。日々、成長していく姿が砂場から見えてきます。