試行錯誤しながら創り出す
DATE
2022.6.30
5月に種差少年自然の家まで親子遠足に出かけた年長組。とても気持のよい日で、種差少年自然の家の中の森林を歩いて、お弁当を食べて、遊んで帰ってきた遠足の次の日、各クラスで遠足の振り返りをしながら絵に描いてみることに。それぞれが一番楽しかった場面を、紙いっぱいに描いた子どもたち。年長組のクラスルームには、その力作が壁一面に貼られていました。その壁をみた瞬間、何だか紙芝居を見ているようで、「紙芝居みたい!」とつぶやいた園長先生。そこから、ひまわり1組が6月のお誕生会での心のプレゼントで2組のみんなにその紙芝居を披露することになりました。
紙芝居といっても、一般的な紙芝居とは異なり、それぞれが自分の絵をもって、描いたその様子や、その時の気持ちを担任が質問しながら進めることになりました。もちろん、話してみたい子どもは話をしますし、自分は絵を持つ係でいいと思う子はそのようにするなど、その子なりに関わった紙芝居制作。紙芝居には題名があるとの意見も出て、「たねさしものがたり」と題名を決めたり、大型バスに乗り込むところから、森林を歩く様子、お弁当を食べているところなど、自分が描いた場面で担任とのやりとりをしながら進めた子どもたち。
見ている側のひまわり2組の子どもたちが、森林散策の時に出会った鳥の鳴き声を披露するなど、こんな姿が幼稚園での自発的な学びの姿であり、全員が同じことをするのではなく、その子なりの「今」でいいことがよく表れる取組となりました。こんな姿をぜひ小学校の先生方にも見ていただきたいと、急なお誘いではありましたが、近隣の小学校、保育所、幼稚園にお声をかけて、日常の様子を見ていただくこともできました。幼稚園でのこのような取組を通して、だんだんに成長していくその過程を見ていただき、意見交換できたことも大きな収穫となりました。教科書を通した学びではなく、環境を通して行う学びが幼稚園での学び。これからもこんなさりげない、何気ない日常を、小学校の先生方に気軽に見ていただこうと思っています。