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生きた言葉を ~毎年恒例かるた大会~

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当園が全国の幼稚園と最も異なる点は、羽仁もと子の言葉を教育実践に活かしているということだと思います。羽仁もと子は明治6年に八戸に生まれ、育ち、日本人女性初の新聞記者となった女性であり、自由学園というとてもユニークな学校を、大正新教育の時代に創設した人。当園の創立者千葉クラの実姉にあたる縁ある教育者です。

とても多くの文章を残していますが、その中で幼い子どもたちのために書いたものがこの「いろはかるた」。「い」から「す」までの47文字に小さなお話がついています。私たちが特に大切にしている言葉が『ちからはでるものだせるもの』。私たちの身体の中にはたくさんのよい力が隠れていて、その力を出せば出すほど強くなる、人の心の中にはもっと不思議な、もっと大きな力が隠れているというもの。あるお母様が「園長先生、先日息子と雪かきをしていたんですが、ちょっと疲れたからやめようか、と息子に言ったら『おかあさん、ちからはでるものだせるものだよ。』と言われちゃったんです。嬉しいですね。」と。中でも子どもたちに人気な言葉が『虎につばさ』。虎は動物たちの王様ですが、その虎に鳥のような翼があったらもっと強くなる、運動が好きな子どもがお手伝いも好きなら虎につばさ、勉強も好きならそれも虎につばさです。

年長組の三学期には、この「いろはかるた」でかるた大会を行います。単に絵札をとるだけではなく、生活の中で体験した事柄を通して、生きた言葉で遊び合いながらよい心を育てたいという願いあってのかるた大会。「いろはかるた」は人生を支える言葉です。
※ちなみにこの「いろはかるた」は創立60周年記念の当園のオリジナルかるた、非売品です。

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