「だいじょうぶだよ」
DATE
2020.6.4
今年度二回目の避難訓練は、火災発生を知らせるベルが鳴った後、非常扉が閉まる場面を見るという内容で行われました。一学期が始まりひと月が経ったばかりですので、まだまだ小さい組ではベルの音で泣き出す子どもの姿もありますが、幼い子どもたちなりに少しずつ社会のルールを感じてほしいと願っています。幼稚園は「社会」に出会う場所でもあります。人が人生を歩む空間である「社会」の中で、懸命に生きる子どもたち。
各クラスルームから口を押えて(煙を吸わない練習も)非常扉の前へきた年少組の子どもたちの姿を見ていると、お隣のお友だちの背中に手を当てている女の子の姿が。その手に、人が本来もっている『人は人と共に生きる』という大前提が示されているようで心を動かされました。その女の子は「だいじょうぶだよ。」と同じ年少組の女の子の顔を見てささやいていましたが、わずか3歳の子どもが、大人にもできないようなことをさらりとする光景に、素直、純粋であることの美しさが見えました。人は本当に美しい存在です。