創立当初より行っている日曜参観日。毎年６月に開催し、普段は園に来ることができないお父さんたちの参加を特に呼び掛け、園児一人に対して一人の親が参加することに。それは、いつでも子どもに対して両親だったり祖父母だったりが複数で相対するのではなく、子どもとお父さん、子どもとお母さんという一対一の関係性を育むことも大切と、あえてそのようにお願いしての参観日。

普段、奥さんに子育てを任せきりのお父さんにとっては園で子どもと一対一で大丈夫か、と不安もありますが、園としては、そこを乗り越え園で子どもと過ごすことにより、集団の中で新たな親子の関係性を育むことができるようにとの願いを持っています。そしてもう一つの大切な時間は、参観後の保護者勉強会。親が親になっていく時間は、とても大切だと思うのです。日々、一生懸命子どもに向かうだけではなく、日々なんとなく子どもに向かうだけではなく、立ち止まって考える時間を作ることで、親が親になっていくのではないかと思っています。

一人ではない、たくさんのお父さんお母さんたちも、こうして子どもを育てていることを感じながら、我が子に愛を注ぐことができるように、そんな時間になるようにと思っています。今年は臨床心理士の高橋育子先生をお招きして、『親が学ぶ幼児期の心の健康』についてお話をいただきました。